皮膚は全身を覆っています。皮膚の表面積は約1.6㎡。外側から内側に向かって、表皮と真皮の2層構造になっており、その下の皮下組織(主に脂肪から出来ている)と結合します。
表皮は新陳代謝を繰り返します。
表皮は皮膚の最も外側の層で、汗腺や皮脂腺の出口があるだけで、神経や血管は通っていません。内側から、基底層(きていそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、角層(かくそう)の4層で構成。
基底層で絶えず生まれる表皮細胞は、成長しながら上に移動し、死んだ細胞が固く薄い板状になって積み重なったものが角層になります。角層がはがれ落ちたものが垢の正体で、表皮細胞が生まれてから垢になってはがれ落ちるまでは、約4週間。
表皮の厚さは普通0.1mmから0.2mmですが、手のひらは約0.7mm、足の裏は1.3mm
と、他の部位より厚くなっています。
皮膚が水を通さない仕組みは、表皮の角層に秘密があります。
表皮細胞が角層になる前に、細胞の中にラメラ顆粒という脂質を含んだ袋ができ、細胞がしぬときにその中身が外に押し出され、死んだ細胞の隙間を埋めます。
これが細胞間脂質と呼ばれるもので、角層のバリア機能に欠かせないもの。
死んだ細胞が積み重なった角層に優れたバリア機能があるのは、この細胞間脂質のおかげです。
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